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暗号化の特徴〜既存アルゴリズム〜

現在、非常に多数の暗号化アルゴリズムが実装されています。その中でも主なものについて、
その特徴をまとめてみました。

●rot13(共通鍵方式)
アルファベットを13文字ずらすだけの、非常に単純なアルゴリズムである。安全ではないが、
メッセージのスクランブル手段として普及している。

●DES(Data Encryption Standad 共通鍵方式)
鍵長は56ビット。
米IBMが開発し、1977年にNBS(米商務省標準局)が政府標準として採用。
90年代後半には、鍵の総当り処理(解読)が現実的な時間で可能になり、強度不足の問題が
深刻化した。

●3DES(共通鍵方式)
DESを3重にかけることで暗号化強度を高める方式(80〜112ビットの強度に相当)。
※2重の方式もあるが、逆に強度が下がると判明した。暗号化/復号の処理に非常に時間が
かかる。

●AES(Advanced Encryption Standard 共通鍵方式)
鍵長は最大で256ビット。
1997年にNIST(米国立標準技術研究所)が、DES後継の標準暗号規格を公募した結果、2000年に
正式採用した。暗号化強度を高めた上に、暗号化/復号処理では、DESと同等以上の高速化を
果たした。WindowsXPのファイル暗号化,MacのHFS+,Wii等で利用されている。

●楕円曲線暗号(公開鍵方式)
楕円曲線が持つ特性を利用する。
他の方式と比較して、同じ強度を持つために必要な鍵長が短くてすむため、処理が高速
である。

●RSA(公開鍵方式)
RSA は発明者(3人)の名前の頭文字である(1977年に発明)。
べき乗、素数、素因数分解といった数学的理論を用いて鍵を生成する。巨大な2つの素数を
掛け合わせた数を素因数分解する効率的な方法は、未だ発見されていないことに基づいて、
その安全性を確保している。現状では、最も安全とされている。

●MD4/MD5
厳密には暗号化方式ではない(SHA, SHA-1等と同じく一方向ハッシュ関数)。鍵長は128ビット。
MD4は十分な信頼性を持っているとは言えなくなったため、さらに対衝突性を高めた MD5 が
主流となった(ただし、実装面では冗長)。数年前に、脆弱性/欠陥に関する報告がなされている。

    ●暗号化の歴史〜そのルーツは紀元前〜
    ●暗号化の種類〜秘密鍵と公開鍵とは〜
    ●暗号化の最先端〜量子暗号とは〜
    ●暗号化の課題〜2010年問題〜
    ●暗号化の課題〜なりすまし問題〜
    ●暗号化の現在〜製品の紹介〜

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