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●暗号化の最先端〜量子暗号とは〜

将来的に登場すると言われている「量子コンピュータ」ですが、もしこれが実現した場合、
現在の暗号化技術はどうなるのでしょうか。
量子コンピュータは、現在の最速スーパーコンピュータが数千年かかる演算を、超並列
処理にて(理論上)1分未満で完了できるそうです。

このような処理が可能になれば、現在の暗号化の鍵生成において中核となっている、
「素因数分解」を総当りで計算しても現実的時間内での秘密鍵発見が可能となります。

現代においても、素因数分解の効率的な計算方法が見つかっていないことによって成り
立っている暗号化技術もすべて崩壊してしまうのです。
※ここでの素因数分解とは100桁を超えるような、巨大な数を対象としており最先端の
スーパーコンピュータでも素因数を探すには膨大な時間を要します。

その量子コンピュータに対抗して考案されているのが、「量子暗号」です。従来は膨大な
計算量によって確保されていた暗号鍵の安全性ですが、量子暗号においては、ハイゼン
ベルグの「不確定性原理」(物理学理論)にて、通信経路途中での盗聴の有無を検知すること
で保証します。量子データ通信中に盗聴が行われると、量子状態の変容が起こる性質を
利用します。

ただし、この量子暗号は、既存の通信インフラでは実現できないようです。

  図5.量子暗号の仕組み


    ●暗号化の歴史〜そのルーツは紀元前〜
    ●暗号化の種類〜秘密鍵と公開鍵とは〜
    ●暗号化の特徴〜既存アルゴリズム〜
    ●暗号化の課題〜2010年問題〜
    ●暗号化の課題〜なりすまし問題〜
    ●暗号化の現在〜製品の紹介〜
    

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